多少の“無理”をせざる得なくなることはあるが、「生き続ける企業の経営者」としては、バトンをつなぐことができない“無謀な”経営はしてはいけない。
長く生き続ける企業の経営者として、後継者を育てることは非常に重要な経営者の役割である。会社には多くの関係者がいるのだから、同族企業であれ、非同族 企業であれ、会社を“私財”としてのみ捉えるのではなく“公器”として捉え、全体を俯瞰する能力を持つ後継者を育成しなければならない。
経営者たるもの後継者へ人、物、金、更には会社の持つ様々な知的資産まで後継者にきちんと把握させて、活用できるようにつないでいかなければ、まさに「宝の持ち腐れ」になってしまいます。そういった意味で、事業承継と知的資産経営は切り離すことができないといえます。


この取組みで重要なのは報告書を作成するプロセスを通じて、自社の強みと経営課題を共有化、見える化することです。また、じっくり向き合うことで、お互いの“違い”に気づき、尊重し合えるようになることです。
また、口頭で話し合うだけでなく報告書を作ることで、第三者への説明ツールとして活用することができます。どれだけ優秀な後継者であっても、周囲は 不安に思っていることが少なくありません。そこで、財産だけでない経営全体の承継プロセスを“魅せる化”することが、 ステークホルダーへのコミュニケーション不足解消にもつながるでしょう。